五島列島6:嵐を呼ぶ”a missing ring; episode 0″〜not to be continued〜【全1話】

国内旅行
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一足先に仕事が休みになった夫が妻置いて旅行に行きました。

五島列島編、パート6です。

高浜園地を後にして向かったのは大法寺。

五島というとどうしてもキリシタンの歴史が目立ちますが、もちろん仏教の歴史もあります。

空海との関係もあり、大きな寺院も残っています。

キリスト教と仏教。
どちらも海を越えてこの島にやってきて、長い時間をかけて根付いていった。

そう考えると、五島列島という場所が異国文化の玄関口に見えてきます。

大法寺

そして、ここで事件発生。

結婚指輪がない。

キリスト教と仏教はこの島に根付いたけど、指輪は私には根付いていなかったようです。

そんなことはどうでもいい。

……いや、よくない。

最後に指輪を外したのはどこだ。

宿の共用スペースで作業していたときか。
それとも共有の風呂場か。

もし風呂場で外して、そのまま置いてきていたら、もう戻ってこない可能性もあります。

急いで宿へ戻ります。

探します。

ありません。

終わったか。

まあ、妻にバレる前に似たようなのを仕入れればいい。

「五島で結婚指輪を失くしました」

なんて正直に報告をしてもいい結果にならないのは火を見るより明らかなので、一旦観光しに戻ります。

気を取り直して鬼岳へ。

丸くて可愛らしい山です。

坊主頭みたいです。

途中の展望台からの景色も素晴らしい。

鬼岳展望台から

本当ならもう少し時間に余裕を持って登ってみたかったところですが、指輪事件のせいで今回は時間がありません。

レンタカーの時間は有限なのです。

最後に鐙瀬(あぶんぜ)ビジターセンターへ。

ここでは五島列島の成り立ちについて学びます。

もともとは細長くつながったような地形だったものが、断層活動によって分断され、現在のように山のように切り立った島々が並ぶ地形になったそうです。

島を巡っていると、ただ「島がいっぱいあるな」、「何かしらの地殻変動がどうにかこうにかしたんだろう」と思うだけですが、地質の成り立ちを知ると、その景色にも理由があることが分かります。

鐙瀬ビジターセンター

そして急いでレンタカーを返却。

返却時間はかなりギリギリでした。

指輪事件のせいです。

宿に戻り、まだ夕食には早いので一度シャワーを浴びてパジャマに着替えます。

すると、

お。

ポケットに何かあるぞ。

指輪ありました。

パジャマのポケットから出てきました。

どうやら作業するときに外して、チャック付きのポケットに入れていたようです。

よかった。

チャック付きから出ていかなかったあたり、少しは私に根付いていたようです。

こうして指輪事件は私の観光に大きな爪痕を残しながら幕を閉じたのであった。

そして夕食。

この日も店を探しますが、どこもいっぱい。

巡り巡って、たどり着いたのが「奴」。

入ってみると、気さくな店員さんたち。
どうやら常連さんが集まるお店のようです。

店員さんたちも常連さんたちも旅行者の私にもとても良くしてくれました。

お造りや焼き牡蠣などをいただきながら、いろいろと話をします。

話しすぎて値段もメニュー名もメモし忘れた料理①
話しすぎて値段もメニュー名もメモし忘れた料理②

驚いたのは、常連さんはわざわざ関西から通っているとのこと。

朝、福江島に来て観光。

夜は「奴」で食事。

翌日昼には帰る。

船や飛行機を使って、1泊でやってくるそうです。

「店長に会いに来てるんだよ」

とのこと。

そんな店があるのか。

気づけば時間がかなり経っていました。

店を出ようとすると、入り口のシャッターが閉まっている。

どうやらすっかり営業時間を過ぎていたようです。

最後は裏口から出してもらいました。

そしてここで

「また来ます」

と約束。

五島にはまだまだ行きたい場所があります。
行けなかった島もたくさんあります。

正直、今回の日程では全然足りませんでした。

「奴」にも再訪の約束をしてしまったので、五島にはまた来ることになりそうです。

こうして五島列島の旅を終え、宿へ戻ります。

福江島はお酒飲みが多いのか、酔っ払って道で寝ている人を結構見かけます。

島の夜はなかなか自由です。医師としては、島の生活習慣病が気になります。

そして翌朝。

明日は飛行機に乗って、次の目的地へ。

……のはずでした。

しかし翌日、嵐。

福江発のジェットフォイルも飛行機も欠航。

本当に天気に恵まれていません。

五島でもう一泊することになりました。

本当なら、その日に上司に誘われた学会へ行くために岐阜へ向かい、上司と夕食を食べる予定でした。

「五島から出られません」

と連絡。

すると、

「楽しんでいるね」

と返信。

いい上司に恵まれました。

その後、何とか飛行機で五島を脱出。

岐阜へ行き、さらにせっかくなので静岡も観光。

結局、妻に会えたのは五島を出てからさらに一週間後でした。

一足先に仕事が休みになった夫が妻を置いて旅行に行くと、こういうことになります。

妻よ。別に遊び続けたくて帰らなかったわけではない。

指輪もちゃんと持って帰ってきたよ。

次回は沖縄編です。お楽しみに。

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